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2008年12月16日

200年住宅を考える

先日、友人のsonoさんから国交省が勧める200年住宅の事で質問された。
一時的な流行なのか?ビッグビジネスチャンスなのか?
後に色々と考えたりしたことを少しまとめてみたくなったので書き留めてみました。

昨年の12月から始まった国交省で勧める200年住宅。
良質な住宅を大切に長く使うことによる地球環境への負荷の低減を図るとともに、
建替えコストの削減による国民の住宅負担の軽減を図るため、一定の基準に適合
する認定を受けた長期耐用住宅。

上記のようなことらしいのですが、環境だったり、長寿命住宅だったり、と耳触りの
良い言葉がならびます。
しかし、ちょっと待ってほしいのです。
器をいくら大量に揃えても、いったい誰が200年もその住宅に住むのでしょうか?

いま私がアトリエに使っている住宅は築約80年です。100年位経った建物でも珍しいのに、
国交省はその2倍の200年という途方もない年月をどう住めというのでしょうか?

一般住宅の寿命は20〜30年と言われています。理由は古くなったからでも、構造的に
弱くなったからでもないと聞きます。
理由は住み続ける気持ちがなくなったと言うのがほとんどのようです。

住み続ける、住み継ぐ気持ちがないのに200年住宅というのもおかしいのでは?と
思ってしまいます。
ヨーロッパのアバルトマンは何百年住んでいるから、日本もそれに倣って、いや、それ
以上に長く住める住宅を!と言っているように聞こえます。

良い住宅や建築であっても、経済優先の現代では、明日には取り壊してしまう事に
なりはしないのでしょうか?
不便だけどこの家が好き、とか、古くて寒いけど安らぐとか、心の満足なしに住み続ける
事は不可能だと思います。
心を込めて作ったものを、愛着をもって使う。これは日本人の根っこの部分だと思うのですが。
お役人の旗振りで、200年という年月だけをキャッチフレーズにするのは無理があるよう
に思います。
住宅は大量生産、大量消費の只売るための商品ではないのですから。




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タグ:200年住宅
posted by ひろ at 23:49 | 秋田 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昔CHS(Century Housing System)という
長寿命集合住宅の企画?がありました。
今もあるのかもしれません。
文字通り「100年住宅」を創る仕組みです。

ボクが勉強しようと思っている
スケルトン・インフィルの考え方なども
盛り込み、フローからストックへの
掛け声とともに様々な試みが行われました。

結果はおそらくほとんど普及しないままだと
思います。

どうやったら可変性などにより
機能的寿命を延ばせるか、ということを
ボク自身ずっと考えていましたが、
hirobowさんの文章を読んで、
「いかに愛着を持たせるか」の方が
重要だと思えました。
ありがとうございました。

ところでこの『200年』という数字ですが、
切のよさとインパクトの強さで
決められたと言う噂です。

ボクの感想から言えば、200年もったとしても
全部既存不適格になっていると思います。
Posted by Satty at 2008年12月17日 10:59
Sattyさん
どもども
Sattyさんに賛同していただけると嬉しいです。

そう言えば以前、ありましたね。100年住宅ってぇのが、それに
懲りずに200年という年月がね・・・・!

愛着があれば30年しかもたないような住宅でも100年位はもつ
ような気がするのですが。
やっぱり、住み継ぐ意思というのか決意ですかね。

そんな愛着を持ってもらえる住宅を設計できるように精進せねばと思います。
Posted by hirobow at 2008年12月18日 00:43
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